先日の朝、学校へ通う地下鉄の中。その日の1限の授業の予習が終わっておらず大慌てで教材を読んでいました。しかもその日は練習問題が事前に配布されていてその答えを準備しないといけなかったので、カバンから筆入れを取り出し立ったままシャーペンで書き込みまでしたりして。で、やっちゃったんですね。落とし物。これにまつわるごく些細な「ツイてる」お話と、ある言葉と本が巷でちょっとしたムーブメントになっているという話題です。
日々、「自転車操業」な生活(授業の予習が追いつかず、毎日ギリギリの予習量で何とかその日その日の授業を切り抜ける状態が継続していることを指す。法科大学院で良く聞かれます)を送っている僕としては、朝の地下鉄車内の25分間は貴重な予習時間となっています。時間も少ないし環境は劣悪ですが、授業直前のギリギリの状態に追い込まれると、集中力が俄然増してきて、家や図書館でじっくり予習をやるよりも遙かに効率的に量をこなせます(質の問題には取りあえず目をつぶるとして)。おまけに、ホントの直前なので、授業中に当てられたりしても、例えば判例の中身などを結構よく覚えています。(年齢の問題もあるのでしょうが、ほんの1日前に読んでいたとしても、いざ授業中に当てられたりすると「えっと、なんだったっけ、、、」となってしまうことがしばしばな訳です。)
といういことで、学期中はほぼ毎日、朝の地下鉄の中で勉強をしている僕ですが、先日は特に焦っていたんですね。なかなか予習範囲を全部見終わることが出来ず、がーっとのめり込んでいて、ふと気が付くと下車駅に到着して停車している状態。荷物をまとめて慌てて電車を降りたのですが、どうやらそのときに筆入れを落としてしまったようなのです。何とも恥ずかしい状況ですが。
ただの安っぽい布製(一部メッシュ)の筆入れなのですが、大学院に入ってから2年間ずっと使ってきていて愛着があるし、中に入っていたペンにも手が慣れて気に入っていたので、教室で席についてカバンの中をよーく探しても筆入れがないと気づいたときは結構ショックでした。
その日の帰り、地下鉄の駅で問い合わせてみたら「まだ該当するような届けはない」と言われ、「でももしかすると明日には「お忘れ物総合取扱所」に届くかも知れないよ」といわれてそこの電話番号などを書いた紙を渡されました。で、翌日そこに電話をしてみたら、なんと「ああ、そういう一部アミアミになっている筆入れ届いてますよ」っていうんですね。そして若干半信半疑のまま早速上野の取扱所に行ってみたら、愛着あるあの筆入れとご対面できたわけです。嬉しかったなあ。あんな筆入れなんてどうせ出てこないだろうと「ダメもと」に考えていたので、感激もひとしおでした。ちゃんと拾って届けてくれた人がいたんでしょうね。僕が筆入れを落としながら慌てて電車を降りていくのを近くで見ていた人なのかなあ。とにかく、感謝、感謝です。
ところで、上野でその筆入れが手元に戻ってきた瞬間ふと頭に浮かんだ言葉が「ツイてる、ツイてる」です。ご存じの方も結構いるのではないかと思いますが、この言葉に関連するようなとても不思議で面白くて感動的なお話が書かれた一風変わった本が、巷でちょっとしたブームになっているようです。本のタイトルは「五日市剛さんの ツキを呼ぶ魔法の言葉 講演筆録」です。タイトル名や装幀はややいかがわしい雰囲気を醸し出していなくもないですが、中身は不思議な面白さに溢れています。僕はちょうど一ヶ月くらい前にある知人の方からプレゼントとしてこの本をもらいました。その夜は飲んで帰ってきて結構眠かったはずなのですが、家についてちょっとパラパラと眺め始めたら、そのまま一気に通読してしまいました。読み進めるごとに何だか不思議な気分になっていきます。内容のことは何も知らずに読み始めた方がその不思議さを堪能できると思うのでこれ以上は書かないでおきますね。この本、普通には市販されていないようなので(アマゾンでは出てきません)、どうやったら手にはいるのかなと思っていたら、ネット上で色んなところから注文できるようになっていたんですね。1冊400円ですので、もしも興味を持たれた方はどうぞ。
2006年04月29日
落とし物。ツイてる、ツイてる。
posted by Takao at 07:19| Comment(2)
| Books
僕もおっちょこちょいでよく電車で忘れ物するんですけど、大抵駅事務室に届けられていてめでたく返ってきます。世の中そう捨てたものではないのかもしれませんね。
先月はゴルフで本当にお世話になりました。足手まといになってしまって申し訳ありません。
次の機会に備えてしっかり練習しようと思います。僕が中村さんの年齢になったときには、100切れるようになるといいんですが・・・
なるほど、結構帰ってくるものなんだね。いいことだねぇ。
ゴルフ、是非頑張って練習して、また楽しく遊びましょう。