2004年02月11日

法科大学院、どこにしようか

この春、日本で法科大学院という新しい仕組みがスタートします。僕もこの仕組みを活用して、経営経験のある弁護士として活動してみたいと思い、受験の準備を進めていました。願書を出した4校の試験や面接などが1月末に全て終わり、先頃ようやく合格発表が出揃いました。結果は3勝1敗。一番最初に発表のあった大学が不合格だったので、「これは全滅か」と心配しましたが、取りあえず合格できてホッとしました。しかも、合格できたところはいずれもとても魅力的な大学で、どこに入学しようかと現在思案中です。まあこれも贅沢な悩みということで、まずはよかった、よかった。 今どこにしようかと特に悩んでいるのは、大宮法科大学院という全く新しい大学院と、東大の法科大学院の二つです。
 大宮法科大学院は、第二東京弁護士会の弁護士の方々が相当な気合いを入れて運営に当たるべく新設された大学院です。実際に弁護士活動を行っている実務教員の数が全国最大で、実務に直結する実践的な教育を充実させる予定であるほか、学生はいわゆる「未習者枠」(法律の基礎から勉強し3年間で卒業するコース)のみを対象とし、様々な社会経験を積んだ多くの学生が集結するということで、大学院卒業後ビジネスの世界で弁護士活動をしていきたいと思っている僕としては、授業や議論の内容上も、人的ネットワーク構築の意味でも非常に魅力的に思えています。また大宮では、在学中に提携先の米国ロースクールでLL.Mを取得し、米国の司法試験を受けて来るというようなカリキュラムが可能であることも魅力です。
 一方で、東大については、カリキュラム、指導陣、運営体制、学生のメリットなどについてほとんど情報が公開されておらず(少なくともホームページなどでは)、判断材料が極めて乏しい状況です。しかしながら、元来日本における法律研究の最高峰ですし、今回の法科大学院設立に当たって実務面にも対応する強力な指導陣を積極的に補充したということで、事情に詳しい人によれば「教員の充実振りは別格である」ということのようです。特に、商法、知的財産権、法と経済学など、僕が結構関心の高い分野に強みがあるということのようです。また、このほかに大宮と比較すると、授業料が安い、キャンパスの立地条件がよく現在の顧問業との両立がしやすい、などの利点があります。しかし、東大の募集要項では総学生数300名(既習者200名、未習者100名)のうち「社会人枠5名」となっており、一緒に勉強する仲間がやや面白みに欠けるのかなというのが気になる点です。
 この二つ、どちらにしようかなあと、今結構悩んでいるところです。
 大宮は入ってみればきっと面白い生活が待っているだろうなあという印象が強く、また僕の成績で東大に合格できるとはほとんど期待していなかったので(ヨット部活動に明け暮れ、学校にほとんど全く顔を出していなかった東大法学部時代の成績は本当に惨憺たるものです)、申込み期間の締め切りの関係などもあり、早々に大宮に入学金などを支払う手続きを済ませてしまったところでの、まさかの東大合格でした。さて、どうしたものかなあ、、、と。
 まあ、せっかくの贅沢な悩みなので、もうちょっと考えてから結論を出そうと思っています。
posted by Takao at 02:43| Comment(4) | Law
この記事へのコメント
法科大学院合格おめでとうございます。
Posted by 番匠 修二 at 2004年02月12日 08:34
うおぉぉぉ!すごいなー中村さん。
贅沢な悩みですねえ。おめでとうございます!!
将来悪事を働いて豚箱に入れられたときは助けてください。

全然関係ないですが今ライ○ドアで働いてます。(近況)
Posted by (ご)・ヨシトモ at 2004年02月13日 09:53
おめでとうございます!贅沢なお悩みとはいえ、それが中村さんの実力だと思うと、クラクラします。

ゴルフご一緒できたのが懐かしいです・・・
Posted by at 2004年02月13日 10:40
「ば」さん、「ご」くん、「れ」さん、有難うございます。
ホントに、何で合格出来たのかよく分かんないけど、取りあえずひっさしぶりに真面目に勉強頑張ってみようかなと思っております。早く資格を取って職を得ないといけないし、、、。
「ご」くん、豚箱に入らず、ライ○ドアで仕事頑張って下さい。
「れ」さん、クラクラせずに、是非またゴルフご一緒して下さい。ではでは。
Posted by takao at 2004年02月13日 16:15